英国ロハス。

英国の田舎暮らしから、日々いろいろ思うこと、気づいたこと、興味のあることなど。

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最期は誰のため。

自宅で最期を迎えようとしている

がん患者さんのお話をば。

 

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昨年の10月に

がんの告知をうけたAさんは

まだまだ若い27才。

 

悪性脳腫瘍で

あっというまに転移が進み

年明けまでもつかどうかと

危惧されていたのだけど

 

家族の支えを受けながら

なんとか彼女は乗り越えてきた。

 

でも、3月初め。

 

自分で立ってトイレに

行けなくなり

 

お医者さんも看護師さんも

尿道カテーテルを勧めたの。

 

Aさんは

断固拒否

 

足元がおぼつかなくなってきて

どうしてもダメだとわかってきても

断固拒否

 

カテーテルをつけたら

本当に寝たきりになってしまう

 

わたしはまだ生きられる

大丈夫

 

そういう思いが強かったと

ご家族は話してくれた。

 

だけどだんだん

呼吸するのも苦しくなり

痛みに耐えきれず

モルヒネの量を増やそうかと

相談したとき

 

わたし、まだ死にたくない!

心の準備ができてない!

 

とみんなの前で

泣き叫び

 

尿道カテーテル

モルヒネの増量も

絶対イヤ!

 

断固拒否

続いてたの。

 

でもね

 

ご家族はそんなAさんの

苦しむ姿を見ていたくないから

 

意識がもうろうとしてるときに

カテーテルを入れてやってくださいと

看護師さんに頼んできたの。

 

そして

 

本人の気づかぬままに

モルヒネの量も増やされて。

 

Aさん本人の意識は

あの泣き叫んだ日を境に

薄らいでいき

 

最期は寝ながら少しずつ

息がとまっていった。

 

本人は痛みを感じることなく

天国へ行けた

 

と、後にご家族から

感謝の手紙が届いたのだけど

わたしはなぜかスッキリしない。

 

家族はよかったかもしれないけど

Aさんは本当は

どう最期を迎えたかったのか。

 

意識もうろうとしながら

本人の意識がないまま

亡くなってしまったのだとしたら

それは尊厳死というのだろうか。

 

婦長さんは

最期の看取り経験が豊富だからか

 

これでよかったのよ

これ以外にいい方法が

あったとは思えない

 

と言っていたけど

 

わたしはやっぱり

しっくりこない。

 

多分わたしは

自分の最期は

自分の意識のあるまま

迎えたいと思ってるから

 

知らない間に

寝ながら死んでいくっていうのが

いいと思ってないんだろうな。

 

家族の思いも

もちろん大切だけど 

最期はどうありたいかっていう

本人の思いをしっかり聞いて

真摯に受けとめていきたい。

 

もっとAさん本人と

そのご家族といっしょに

みんなで話し合う機会を

作っておけばよかった

と、思ってます。

 

 

 

ヨーコ